吉野山より熊野三山に至る大峰山脈は世界遺産にも登録され、修験者の聖地山上ヶ岳や近畿最高峰の八経ヶ岳など美しい峰が連なる歴史の道でもあります。
山霧が漂う新緑の季節にはシャクナゲやシロヤシオ、そして天女花と呼ばれるオオヤマレンゲがブナ林を彩り、その美しさに圧倒されます。
秋には大台ヶ原山を巡る山々の全体が真っ赤に染まるほど見事に色づき、登山者の目を楽しませてくれます。
特に大台ヶ原一番の人気スポット大蛇嵓では迫力ある大岸壁と,岩峰を彩る紅葉に感動します。
近畿の秘境とも呼ばれ、黒部峡谷と並ぶ日本を代表する大渓谷の大杉谷は台風で大きな被害を受けましたが、エメラルドグリーンの清流が復活しました。
渓谷をたどる途中には千尋の滝・ニコニコ滝・七ツ釜滝が見事な姿を見せ、桃の木山の家が登山者をあたたかく迎えてくれます。お風呂付きの山小屋ですので、汗を流した
後で飲むビールの味は格別です。来年の春には大台ヶ原山の日出ヶ岳までの登山路が完全復活する予定です。
北山川から釈迦ヶ岳に至る前鬼川は不動七重の滝まで手軽に渓谷を楽しむことができます。もちろん流れの美しさは天下一品!また、水しぶきがほとばしる大岩の上で、熱い珈琲を飲みながらの一時は最高の贅沢となります。
遊歩道の階段を約20分たどると、不動七重の滝の間際まで近づくことができます。
まさに瀑布と呼ぶにふさわしい迫力に圧倒されることはまちがいないでしょう。